日 時 : 2024 年10 月6 日(日) 9:20 ~ 12:30 (受付・入室 9:00~)
会 場 : ハイブリッド開催
現地開催:川崎医療福祉大学 本館 6 階 6303,6304 教室
Web 開催:Zoom 使用 川崎医療福祉大学から配信
参加人数:123名(現地39名、Web84名)
プ ロ グ ラ ム
9 : 20 〜 9 : 25 開会の挨拶
9 : 25 〜 10 : 15 教育講演Ⅰ
「クリニックで始めるロービジョンケア」
上原 知子 先生(奈良井眼科)
10 : 15 〜 10 : 20 休 憩
10 : 20 〜 11: 10 教育講演Ⅱ
「色覚異常者へのアドバイス」
菱田 隆之 先生(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第一病院)
11 : 10 〜 11 : 20 休 憩
11 : 20 〜 12 : 20 特別講演
「苦手が得意になる!中近両用眼鏡合わせのコツ」
関戸 昌諭 先生(石﨑眼科医院)
12 : 20 〜 12 : 30 情報交換,閉会の挨拶
第41回研究会では、3名の講師の先生方を会場にお招きし、ご講演いただきました。 今回、123名と多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。 教育講演1では、上原知子先生がご講演くださいました。 ロービジョンケアを実施するには、患者さんの病状だけでなく、実際に何に困っているのかをしっかりと聞き取り、そのニーズに応じた対応が求められることを学びました。一見すると手間がかかるように感じますが、系統的に取り組むことでQOL(生活の質)が向上し、大きなやりがいを感じることができるとおっしゃっていたのが印象に残っています。クリニックに来られる患者さんは継続的に通院されている方が多く、医師やスタッフとの信頼関係が築かれているため、ロービジョンケアにも取り組みやすい環境が整っているとのことでした。 私も明日からできることを少しずつ始め、対応できる範囲を広げていこうと思います。 教育講演2では、菱田隆之先生が色の特性に基づき、視能訓練士が色覚異常の方に対して行えるアドバイスについてお話しされました。色覚異常には治療法がないものの、色覚の特性を正確に理解することで色覚異常の方のQOLを向上させることが可能とのことで、視能訓練士は、色や色覚異常に関する正確な知識を持ち、それを当事者やその親御さんに伝えることの重要性を改めて実感しました。個人的には、菱田先生の人を惹きつける話し方を身に付けられるようになりたいと思いました。 特別講演では、関戸昌諭先生が中近両用レンズの構造や適切なレンズ設計、眼鏡度数の確認方法など中近両用レンズについてご講演されました。従来は、中近両用レンズの水平視線位置(フィッティングポイント:FP)の度数は近用度数の40%と理解していましたが、近年ではメーカーやレンズの種類により様々なFP加入率があることを知りました。中近両用レンズを正しく合わせるためには、患者さんがどの範囲を見たいのかをしっかりとヒアリングし、その上で近用度数やFP加入率を考慮することが重要であると学びました。中近両用レンズ合わせが苦手から少しだけ得意になった気がします。 今回、卒業1年目のCOやJACOメイトの学生も多くご参加いただき、非常に嬉しく思います。 今後も、皆様に興味を持ってもらえるような企画を考えていく予定ですので、ぜひ引き続きご参加いただけば幸いです。 文責:第41回研究会担当 竹原 弘泰(井上眼科)
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