第35回研究会

日 時 : 2021 年 9 月 26 日(日) 9:30 ~ 12:30 (受付・入室 9:00~)

会 場 : web 開催(Zoom を使用) 川崎医療福祉大学から配信

参加人数:72名

プログラム
9:30 ~ 9:35 開会の挨拶

9:35 ~ 10:55  講演(講演 60 分、質疑応答 20 分)
「OCT 緑内障診断」
グレース眼科クリニック 内藤 知子 先生

10:55 ~ 11:05 休憩

11:05 ~ 11:40 ミニシンポジウム(講演 25 分、質疑応答 10 分)
「糖尿病患者の脈絡膜厚は変化するのか?」
手稲渓仁会病院 遠藤 弘毅 先生

11:40 ~ 12:20 一般口演(講演 7 分、討論 3 分)
1.「網膜神経節細胞 − 内網状層厚および網膜神経線維層厚における緑内障進行評価の有用性」
香川大学医学部附属病院 髙橋 美里 先生

2.「OCT における新しい緑内障解析 − BMO に基づいた乳頭解析と GCL 解析 −」
倉敷成人病センター 井上 崇 先生

3.「網膜剥離眼における術前及び術後眼軸長測定の検討」
岡山大学病院 後藤 保人 先生

4.「レンティスコンフォートトーリックの術後嚢内安定性(回旋偏位)の検討」
井上眼科 應本 颯希 先生

12:20 ~ 12:30 情報交換、閉会の挨拶

 

今回は,前回に続きオンライン形式での実施となり,中四国に限らず全国から72名の方にご参加頂きました。第35回研究会は,講演,ミニシンポジウム,一般口演のプログラムで開催しました。

講演では,緑内障でご高名な内藤 知子 先生(グレース眼科クリニック)に,OCTによる緑内障診断についてご講演頂きました。視神経乳頭の解剖に始まり,緑内障OCTの基礎と応用,静的視野計測結果の評価,そして患者への点眼指導など,イラストや動画を交えて大変分かりやすくご講演戴きました。内藤 先生のご講演は,テンポ良く話題が展開していくことで,大変聞き心地が良く,あっという間に60分が過ぎてしまいました。講演の最後に述べられた,「検査結果ばかりに注目するのではなく,患者を診ることが大切です」というお言葉に,ハッと大切なことに改めて気付かされました。

ミニシンポジウムでは,遠藤 弘毅  先生(手稲渓仁会病院)に,ご自身の研究テーマでもある糖尿病患者の脈絡膜についてご講演頂きました。遠藤 先生は視能訓練士として臨床でご活躍される傍ら,研究にも積極的に取り組んでおられ国際ジャーナルへのアクセプトの業績も積み重ねておられます。講演では,これまでの自験例を踏まえて,糖尿病網膜症が出現する前に,既に脈絡膜の特異的変化が生じていることを分かりやすく紹介頂きました。日々の臨床では,OCT撮影時には網膜構造の変化に視点が向きがちですが,脈絡膜にも注目をして撮影・評価することの重要性を学ばせて頂きました。

一般口演では,会員から4演題の発表がありました。全ての口演において,スライドの構成,プレゼンテーション,そして研究内容のレベルが高く,良い刺激を受けた参加者の方も多いのではないかと想像しています。口演内容は,科学的根拠に基づいたものであり,日々の臨床での疑問を研究課題に結びつけた報告でした。演者の中には,初めての一般口演ということで,大変緊張されて臨まれた方もおられましたが,本番では堂々と発表されていた姿が大変印象的でした。演者間での質疑応答も活発に行われ,大変充実した内容の一般口演でした。

現在,中四国視能訓練士会では,ポストコロナの時代に向けた運営方針を模索しています。不慣れながらもオンライン形式で実施した第34回,第35回の経験を活かし,今後も充実した内容を,より多くの参加者に聴講頂けるよう進化を続けて参りたいと思います。

最後になりますが,この度,講演頂きました演者の先生方に心より御礼申し上げます。

そして,ご参加頂きました皆様に心より御礼申し上げます。

誠に有り難うございました。

 

 

文責 藤原篤之

 

今後、会員の皆様にとってより有意義な研究会になるよう

研究会に関するご意見ご感想をお待ちしております。

今後とも本会を何卒よろしくお願い致します。

>>>ご意見、ご感想はこちらへお願い致します<<<(※名前、メールアドレスは公開されません)。

第34回研究会

日時:2021年2月27日(土)15:00 ~ 18:00

場所:web(Zoom)開催 川崎医療福祉大学から配信予定

参加者:76名

プログラム
15:00 ~ 15:05 開会の挨拶

15:05 ~ 16:05 特別講演
「動画で紹介!前眼部OCTと後眼部OCT撮影の基本テクニック」
~問診や他の検査結果から考えるOCT撮影~
大塚眼科 後藤 禎久 先生

16:10 ~ 17:00 講演
学童に対する近視進行抑制について~光学的・薬物的治療の最新知見~」
川崎医科大学総合医療センター 徳武 朋樹 先生

17:05 ~ 17:50 一般口演
1.「多焦点眼内レンズ挿入後に視力低下を呈した鞍結節髄膜腫の1例」
川崎医科大学附属病院 荒木 俊介 先生

2.「新旧眼内レンズ度数計算式の精度比較」
片山東眼科 石原 智之 先生

3.「分節型多焦点眼内レンズ レンティスコンフォートの術後成績」
広田眼科 磯村 俊也 先生

17:50 ~ 18:00 情報交換、閉会の挨拶

 

第34回研究会は、コロナウイルス感染症が拡大する状況に鑑み、

会場に於ける開催を中止し、zoomを用いてのweb開催でした。

初のweb開催でしたが、多数の参加者(中四国地方以外からも)が集まり、

盛会裏で開催を終了致しました。

 

特別講演の後藤先生には、前眼部・後眼部OCT撮影の基本テクニックについて

ご講演頂きました。OCTは、撮影方法や設定を変えることで得られる情報が

変わってくること。また、得られたデータの読み方について教えて頂きました。

これらの知識をもとに、患者様の訴えをどのように検査で証明するかを

考えないといけないとのお話が印象的でした。

講演の徳武先生には、近年スマホやタブレットの普及に伴い大きな課題となっている

学童に対する近視に対する進行抑制について最新の知見をもとにご講演頂きました。

話題の低濃度アトロピンや眼鏡による近視進行抑制効果の程度や課題を知りました。

一般口演は、白内障・眼内レンズ関連が3題でした。各演者には、専門外の参加者にも

伝わるように、MRIのデータの読み方、眼内レンズや計算式など基本的な情報に時間を

かけてお話して頂きました。荒木先生には、多焦点眼内レンズ挿入後の矯正視力不良例では

多焦点眼内レンズ不適応例と考えてしまいがちですが、頭蓋内疾患なども疑われるため、

思い込みをせず常に基本に立ち返り検査を行う必要があると再認識しました。

石原先生には、国内でよく使われている計算式(SRK/T、Barrett、Haigis)と

新しい計算式(Kane,、Evo、Hill)の精度比較についてご講演頂きました。

完璧な計算式はないため、眼軸長によって計算式を使い分ける必要があるのかもしれません。

礒村先生には、分節型多焦点IOLの臨床成績についてご講演頂きました。

単焦点IOLとEDOF IOLとの使い分けかたなど貴重な情報を得ることができました。

 

 

今後、会員の皆様にとってより有意義な研究会になるよう

研究会に関するご意見ご感想をお待ちしております。

今後とも本会を何卒よろしくお願い致します。

>>ご意見、ご感想はこちらへお願い致します<<<(※名前、メールアドレスは公開されません)。

 

委員 竹原弘奏

第33回研究会

第33回研究会

日 時: 2019年9月1日(日)13:00~16:00(受付 12:15~12:50)

会 場: 川崎医療福祉大学 本館6階 6351教室

会 費: 会員は無料(年会費2,000円要)、非会員は2,000円

 

特別講演:眼振の診断と治療

講師 河原 正明 先生 河原眼科クリニック 院長

 

講演1:間欠性外斜視と調節微動

講師 藤井 千晶 先生 井原市民病院眼科 視能訓練士

 

講演2:弱視治療のエビデンスについて~PEDIG studyとの比較~

講師 米田 剛 先生 川崎医療福祉大学視能療法学科 講師

 

会員の皆様のご要望にお応えできるように今後も努めて参りますので、本会を何卒よろしくお願い致します。

アンケートのご協力もよろしくお願い致します。

参加者66名

第32回研究会

第32回研究会

日 時: 平成31年3月10日(日)13:00~16:00(受付 12:15~12:50)

会 場: 川崎医療福祉大学 本館6階 6351教室

会 費: 会員は無料(年会費2,000円要)、非会員は2,000円

テーマ: 「できることから始めてみよう! 視覚リハビリテーション」

講 演:

1.医療現場における視覚リハビリテーション

ツカザキ病院  正条 智広 先生

2.就労支援における視覚リハビリテーション ―視覚障害者の自立支援―

国立吉備高原職業リハビリテーションセンター  長谷川 秀樹 先生

3.視機能低下による困難を有する方を支える連携について ―自立支援を提供するために―

くらしき健康福祉プラザ 長尾 長彦先生

岡山県立盲学校  岸 哲志 先生

 

正条先生には、患者のために視能訓練士でも指導できるADLの技能や工夫、

知っておくべき歩行(移動)に関する技能など事例を踏まえてご講演頂きました。

長谷川先生には、視覚障害者への就労支援を実施している職業能力開発施設の紹介、

具体的な職業訓練やカリキュラム、職場復帰までの流れなどを事例を踏まえてご講演頂きました。

長尾先生と岸先生には、福祉事業と保健、医療、教育機関などとの有機的な連携の重要性、

視機能低下により日常生活に困難を有する方と「共に生き、共に考える」ということの

大切さをご講演頂きました。また、視機能低下した方から生活に困ったことや感じたことを

生の声で聴かせて頂き、大変貴重な時間になりました。

 

「できることから始めよう!」というタイトル通り、自分にもできることがあることに気づき、

「明日からやってみよう!」という気持ちになった参加者も多かったのではないでしょうか。

 

会員の皆様のご要望にお応えできるように今後も努めて参りますので、本会を何卒よろしくお願い致します。

参加者38名

第31回研究会

第31回研究会プログラム

日時:平成30年9月2日(日)13:00~16:00

受付開始12:15~

会場:川崎医療福祉大学 本館6階

会費:会員は無料(年会費2,000円要)、非会員は2,000円

 

教育講演 

「画像からみる上下回旋斜視」

岡山大学病院 ・河野眼科 河野 玲華 先生

 

講演

「ロービジョン外来がなくても視能訓練士にできること」

公益財団法人田附興風会 医学研究所 北野病院 小谷 真弘 先生

 

第31回研究会は大勢の方にご参加頂き、誠にありがとうございました。

河野先生には、実際の症例や MRI 画像をお示し頂きながら、pulley 組織と眼位・眼球運動との関連性、sagging eye syndrome や上斜筋麻痺における画像診断の重要性をご講演頂きました。

小谷先生には、ロービジョン外来がなくても視能訓練士ができる臨床検査(視力、視野、OCT など)でのポイントやコツ、そして患者の見え方を実際に知り、患者に寄り添い QOL 向上に努める重要性をご講演頂きました。

両講演とも明日からの視能訓練士業務に役立つ、充実した内容でした。

 

会員の皆様のご要望にお応えできるように今後も努めて参りますので、本会を何卒よろしくお願い致します。

参加者:63名

   

第30回研究会

第30回研究会プログラム

日時:平成30年3月11日(日)13:00~16:00 受付開始12:15~12:50

会場:川崎医療福祉大学 本館6階 6351教室

会費:会員は無料(年会費2,000円要)、非会員は2,000円

 

教育講演 

1.斜視の部

「斜視検査~見逃しやすいポイント~」

2.弱視の部

「弱視訓練・検査~両眼開放から始めよう~」

刈谷豊田総合病院 眼科 伊藤 博隆 先生

 

講演

「元眼鏡士の視能訓練士が教える!視能訓練士が知っておくべき眼鏡処方のコツ」

石﨑眼科 関戸 昌諭 先生

 

第30回研究会は大勢の方にご参加頂き、研究会も大盛況のうちに終えることができました。

伊藤先生のご講演では、実際の症例や研究データをお示し頂きながら検査・訓練の基礎から

弱視治療の最新トピックについて、関戸先生のご講演では眼鏡処方における累進屈折力レンズの

構造や特徴、フィッティングの重要性について勉強でき、視能訓練士としてのさらに自信がつく

充実した会となりました。

会員の皆様のご要望にお応えできるように今後も努めて参りますので、

本会をなにとぞよろしくお願い致します。

 

参加者: 74名

 

第29回研究会

第29回研究会プログラム

日時:平成29年9月10日(日)13:00~16:00 受付開始12:15~12:50

会場:川崎医療福祉大学 本館6階 6201教室

会費:会員は無料(年会費2,000円要)、非会員は2,000円

 

特別講演 「白内障手術への視能訓練士の関わり方」

東京歯科大学水道橋病院 眼科  大木 伸一 先生

ミニシンポジウム 「OCT撮影・画像解析の 『〇と×』 ‐基本から応用+OCT angiography‐」

小郡第一総合病院 眼科  横峯 弘隆 先生

一般口演

1. 「ex-press術後の内皮細胞数の推移」香川大学医学部附属病院 眼科 宮幸 咲 先生

2. 「難症例に対するトーリックIOL」    三好眼科  藤江 周平 先生

3. 「IOLマスターにおけるHaigis式の有用性」 倉敷成人病センター 眼科 中島  一海 先生

4.「OCT angiographyを用いた中心窩無血管域の評価」 岡山大学病院 眼科 坂手 澪 先生

第29回研究会は過去最多の参加者数となりました。

近年、多種多様化するIOLを始め、日常診療に身近な白内障やOCTのテーマに対する

関心の高さが表れた結果ではないでしょうか。

お忙しい中多数の皆様にご参加頂き、ありがとうございました。

会員の皆様のご要望にお応えできるように努めて参りますので、

今後とも本会をなにとぞよろしくお願い致します。

 

参加者: 81名

第28回研究会

第28回研究会プログラム

日時:平成29年3月12日(日)13:00~16:00 受付開始12:15~12:50

会場:川崎医療福祉大学 本館5階 5201教室

特別講演「斜視のボツリヌス療法について」

木村 久 先生 木村眼科 院長

教育講演「臨床指導におけるコーチングについて

住野 好久 先生 岡山大学大学院教育学研究科教職実践専攻 教授

 

木村先生のご講演は、黒板を使用してのボツリヌス毒素療法を理解するために必要な神経や筋の基礎的な内容からビデオでの実例紹介など学生時代を思い出しながら充実した内容を聴講することができました。

住野先生のご講演は、普段気になる内容ではあるが自分ではなかなか勉強することができない「臨床指導におけるコーチングについて」グループディスカッションを踏まえ、とても楽しく聴講することができる内容でした。

多数の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

参加者:48名

第27回研究会

第27回研究会プログラム

日時:平成28年7月10日(日)13:00~16:00 受付開始12:15~12:50

会場:川崎医療福祉大学 本館棟6351講義室

特別講演「ヒトiPS細胞を用いた網膜再生医療」

鎌尾 浩行 先生 川崎医科大学眼科学1

教育講演「累進屈折力レンズの基礎知識~最近の動向」

池田 明博 先生 三城光学研究所ワールドオプティカルカレッジ

一般口演

1.「視神経炎が疑われ多局所網膜電図が鑑別に有用であった多発消失性白点症候群の1例」

川崎医科大学附属病院眼科  佐藤 菜美 先生

2.「小児におけるRondot Preschool Stereoacuity Testの臨床評価」  

川崎医科大学附属 川崎病院 森山 祐三子 先生

3.「緑内障眼における黄斑部網膜神経節細胞層厚,自覚的視野と瞳孔視野の関連」

川崎医療福祉大学 感覚矯正学科 丹沢 慶一 先生

 

iPS細胞を用いた網膜再生医療や累進屈折力レンズの基礎知識から最近の動向についての勉強ができ、

明日からの臨床にも役立つ有意義な会となりました。

お忙しい中多数の皆様にご参加頂き、ありがとうございました。

参加者:66名

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第26回研究会&第11回北海道視能研究会

第11回北海道視能研究会&中四国視能訓練士会第26回研究会の合同研究会が

平成28年2月7日(日)に川崎医療福祉大学で開催されました。

 

中四国企画:「外斜視の治療を考える」

教育講演1「間歇性外斜視のKnow-howをマスターしよう!」 岡山大学病院 濵﨑一郎 先生

教育講演2「間歇性外斜視の視能訓練」 河原眼科クリニック 星原徳子 先生

 

北海道企画:「そうだ、学会へ行こう!」

1.「学会発表の案内人~アイデアを形に~」 川崎医療福祉大学 米田剛 先生

2.「一般口演体験記~はじめての口演発表~」 川崎医科大学附属病院 荒木俊介 先生

3.「ポスター発表体験記~発表までの道のり~」 岡山大学病院 金永圭祐 先生

4.「学会参加の案内人」 手稲渓仁会病院 遠藤弘毅 先生

5.「学会印象記~臨床眼科学会に参加して~」 北海道大学病院 長谷川裕香 先生

 

中四国視能訓練士会では初めての試みであったテレビチャットを活用した双方向通信により、

北海道の視能訓練士の講演も聴講でき、非常に有意義な盛会となりました。

多数の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。

参加者:69名

 

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