日時:2021年2月27日(土)15:00 ~ 18:00
場所:web(Zoom)開催 川崎医療福祉大学から配信予定
参加者:76名
プログラム
15:00 ~ 15:05 開会の挨拶
15:05 ~ 16:05 特別講演
「動画で紹介!前眼部OCTと後眼部OCT撮影の基本テクニック」
~問診や他の検査結果から考えるOCT撮影~
大塚眼科 後藤 禎久 先生
16:10 ~ 17:00 講演
「学童に対する近視進行抑制について~光学的・薬物的治療の最新知見~」
川崎医科大学総合医療センター 徳武 朋樹 先生
17:05 ~ 17:50 一般口演
1.「多焦点眼内レンズ挿入後に視力低下を呈した鞍結節髄膜腫の1例」
川崎医科大学附属病院 荒木 俊介 先生
2.「新旧眼内レンズ度数計算式の精度比較」
片山東眼科 石原 智之 先生
3.「分節型多焦点眼内レンズ レンティスコンフォートの術後成績」
広田眼科 磯村 俊也 先生
17:50 ~ 18:00 情報交換、閉会の挨拶
第34回研究会は、コロナウイルス感染症が拡大する状況に鑑み、
会場に於ける開催を中止し、zoomを用いてのweb開催でした。
初のweb開催でしたが、多数の参加者(中四国地方以外からも)が集まり、
盛会裏で開催を終了致しました。
特別講演の後藤先生には、前眼部・後眼部OCT撮影の基本テクニックについて
ご講演頂きました。OCTは、撮影方法や設定を変えることで得られる情報が
変わってくること。また、得られたデータの読み方について教えて頂きました。
これらの知識をもとに、患者様の訴えをどのように検査で証明するかを
考えないといけないとのお話が印象的でした。
講演の徳武先生には、近年スマホやタブレットの普及に伴い大きな課題となっている
学童に対する近視に対する進行抑制について最新の知見をもとにご講演頂きました。
話題の低濃度アトロピンや眼鏡による近視進行抑制効果の程度や課題を知りました。
一般口演は、白内障・眼内レンズ関連が3題でした。各演者には、専門外の参加者にも
伝わるように、MRIのデータの読み方、眼内レンズや計算式など基本的な情報に時間を
かけてお話して頂きました。荒木先生には、多焦点眼内レンズ挿入後の矯正視力不良例では
多焦点眼内レンズ不適応例と考えてしまいがちですが、頭蓋内疾患なども疑われるため、
思い込みをせず常に基本に立ち返り検査を行う必要があると再認識しました。
石原先生には、国内でよく使われている計算式(SRK/T、Barrett、Haigis)と
新しい計算式(Kane,、Evo、Hill)の精度比較についてご講演頂きました。
完璧な計算式はないため、眼軸長によって計算式を使い分ける必要があるのかもしれません。
礒村先生には、分節型多焦点IOLの臨床成績についてご講演頂きました。
単焦点IOLとEDOF IOLとの使い分けかたなど貴重な情報を得ることができました。
今後、会員の皆様にとってより有意義な研究会になるよう
研究会に関するご意見ご感想をお待ちしております。
今後とも本会を何卒よろしくお願い致します。
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委員 竹原弘奏